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暖気力(のんきりょく)

世に「鈍感力」と言う言葉がありますが、私はどうも「暖気力」と言うものもあるように思います。

       鈍感とも違い、繊細でもあるが、のんびりともしているありようです。
      どうにも、暖気な状態に思えなくても、暖気をイメージする事は自由ですし、

               暖気になってしまう事も自由です。

暖気をしばしイメージし、穏やかな幸福感に浸れれば、それだけで[気」も緩みます。


          
     猿沢池の亀です。 「手を打てば、ハイと答える、鳥逃げる、鯉があつまる、猿沢の池。」
     薬師寺の管長であられた、高田好胤師が、生前その説法で良く話されていたのを、
     なつかしく思い出します。また、「水を飲んで、牛はこれを乳とし、蛇はこれを毒とする」と言う
     ような心の比喩を、子どもたちでも興味が持てるような言葉で、よく話されていたように思います。


暖気は、「のんき」と読むようですが、調べますと、呑気も暢気も
当て字なのだと書かれています。

また、暖気(のんき)の関連語を調べますと、

温かい。油を売る。遅い。ぐうたら。極楽とんぼ。とろい。長閑(のどか)。
鈍間(のろま)。のんびり。左団扇(ひだりうちわ)遊山(ゆさん)など、

随分、魅力的な友人を連れていらっしゃいます。

ともすれば、あまり良い意味では使われない、言葉のパレードのように
思われるかもしれませんが、「緩む」や、「和む」「和らぐ」とは、

こう言う言葉の近くにあるようにも思われます。

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